S.H.Figuarts ウルトラマンファンのための特別情報サイト
2021.11.11
真っ赤に燃える、勇気の力!「S.H.Figuarts ウルトラマンゼット ベータスマッシュ」がついに発売決定!! この予約開始を記念して、今なお高い人気を誇る『ウルトラマンZ』よりナツカワハルキ役の平野宏周さん、そしてベータスマッシュとウルトラマンエース共演回を担当した辻本貴則監督をお迎えしてインタビュー。 「S.H.Figuarts ウルトラマンゼット ベータスマッシュ」とともに『ウルトラマンZ』について語ってもらった。平野さんはストレイジの制服、辻本監督は自前のバラバTシャツと、おふたりとも今回のインタビューにぴったりのドレスコードでお越しいただきました。
――シリーズ最新作「S.H.Figuarts ウルトラマンゼット ベータスマッシュ」いかがでしょうか?
辻本:ついにベータスマッシュ!もっと早めのリリースだと思っていたのですが、(Zシリーズのラインナップとしては)後発だったなぁ。絶対に商品化してくれるだろうとは信じて いたんですけど。これ、すごい待ってたんですよ。
平野:ぶっちゃけ「ベータスマッシュ出ないんだ」と思ってました。
辻本:あぁ、デルタライズクローとかが先に出ちゃうとね。「あ、抜かされた」みたいな。
平野:はい......。だから情報が出た時は嬉しかったです。やっぱ造形も彩色も細かいっすね!こんなに全体をじっくり見た事ないし、こうなってるんだっていうのもわかるし。何ならこの後ろ姿とか、正直、見た事なかったですから。特にすごいなと思うのは、太もも?
辻本:この筋肉ね。盛り上がった感じとか。
平野:ベータスマッシュの太もも、本当にこんな感じでした。それを立体で再現しているのはすごい!手首まで動くんですか?じゃあ、いろいろなポーズもできるんですよね。
辻本:そうそう。手の差し替えパーツもあるし。付属品が何なのか、すごく気になりますよね。ウソ?スペースZの玉が来た!嬉しい~~!スペースZって僕の妄想だけで生まれちゃったような技なのに(笑)。
平野:あ!これね!ベータクレセントスラッシュ!これはすごい。
辻本:......ああ、いいなぁ。こういう技はエース由来っぽくてベータスマッシュに似合うなぁ。
平野:すごいですね、子供の頃、こういうので遊ぶのが大好きだったんですよ。フィギュアは関節が動くか動かないかで、買うか買わないか決めてました。
辻本:そういう意味でも、プロポーションやフォルムを限りなく実際のスーツに近づけつつ、可動域がめちゃくちゃ優れてるのがこのS.H.Figuartsですよ。
■ウルトラマンエースとの共演
――ベータスマッシュと言えば、第19話「最後の勇者」でのウルトラマンエースとの共演も印象的でした。エースの登場は辻本監督の希望が大きかったようですが?
辻本:ウルトラ6兄弟はみんな人気が高くて、たぶんエースはなかなか最上位に入れてもらえない。エースファンの僕としては忸怩たる思いで。今回は千載一遇のチャンスだったので、エースファンの思いを一身に背負った感じで「エースで行きたい!」と。
――平野さんは旧作もいろいろ観られているとお聞きしていますが、オリジナル作品としての『ウルトラマンエース』は観られましたか?
平野:まだエースまでたどり着いてないですね(笑)。
辻本:たどり着いてあげて~(笑)。
平野:今、ウルトラサブスクこと「TSUBURAYA IMAGINATION」も入会したので、旧作をちょっとずつ。でも、やっぱり自分の世代のものを観ちゃうんですよね。子供の頃に観ていた作品も、今だと全然違う発見があるから。でも、今のお話を聞いてぜひエースを。
辻本:とりあえず観た方がいい、ホント。超獣に対してすっげーヒドいやっつけ方してるんだもん、エース兄さん。僕が特撮を考える時にエース観て刺激を貰うことも多い。とにかく振り切った特撮描写が多くて観ていて飽きないし。
平野:最初に観る昭和のウルトラマンは、エース兄さんにします!
――あらためて、おふたりにとって『ウルトラマンZ』はどんな作品でしたか?
辻本:“会心の出来”でしたよね。おそらくメイン監督の田口清隆さんをはじめ、参加した監督陣みんなそう思っているはずです。でも正直、これほどまでに人気が出ると思わなかった(笑)。やはり田口監督が第1話から第3話で作りあげた世界観、そこに主演の平野くんの明るく元気な熱血漢のある芝居が融合して、みんなの実力以上のものが出たシリーズになったと思います。
平野:本当にその通りですね。僕もやっていて、誰かひとりの力、監督陣だけとかキャスト陣だけの力では絶対に、こんないい作品、本当に毎日やっていて楽しかったものができなかったんじゃないかなと思います。
辻本:田口監督が緻密に作り上げた世界観の力が大きい。「ヘビクラ隊長は実はジャグラーで...」みたいな設定も大胆な発想だし、あれを採用するためには相当いろんなところと戦ったと思います。その世界観に僕らは乗っただけ。やってて本当に楽しかったですよ。
平野:いろんなメディアでも話していますが、『ウルトラマンZ』が“伝説”になればいいと思っています。実際、今、伝説に少しずつ近づいてるのではないかなと。自分で言うのもアレですけど(笑)。
辻本:いや、でもそうだよ!メイン監督でもない僕が(インタビューに)呼ばれるって異常だよ?作品全体が盛り上がってくれたおかげ。で、ベータスマッシュとエースの競演回が人気で、たまたま僕が担当していたっていう幸運もあって。いやはや、ありがとうございます!
――ナツカワハルキ役についてお聞かせください。役作りで苦労はありましたか?
平野:そんなに凝った事はしていなくて。田口監督からは「まんまでいい」と言われていました。主役としての立ち振る舞いなど、いろいろ考えていたのですが、結局、青柳尊哉(ヘビクラ隊長役)っていう......。
辻本:呼び捨てかい(笑)!
平野:はい(笑)。その偉大なる先輩がいたので、立ち振る舞い、気遣いとかは見習いつつ、勉強させていただきました。
――辻本監督から見て、主役としての平野さんはいかがでしたか?
辻本:現場が明るいですよね、平野君のおかげで。NGを出しても、変に落ち込む事もなく「あ、ごめんなさい!」みたいな。気持ちいい現場にしてくれました。気持ちいい現場にしようとしてた?
平野:それは『ウルトラマンZ』に限ったことではなく、気持ちいい俳優になりたくて。だから、終わったらいち早く帰るようにしたんですよ。
辻本:え、それはどういう事?
平野:いや、いつまでも楽屋でだらだらしているあれも嫌だなと思って。
辻本:まぁ、確かに主演が残っていると周りの人も帰れないからね。思い出した、第18話のケムール人の回でハルキとカオリが出会った公園のシーン。台本では「ちょっと待ってください。あなたお名前は?」ってなっていて。そしたら平野君が「名前聞いてもいいですか?」に変えてもいいですかって”って言ってくれたんです。 でもナンパしてるみたいな感じになるから変えない方がいいかなと思ったんですけど、テストでやってもらったらすんげぇ爽やかに言いやがんの!「あ、ハルキが言うとイケるやつか!?」と(笑)。
平野:確か台本を読んでる時、元のセリフでいつもひっかかってたんですよね。
辻本:そっか。「ハルキってこんな言い方するかな」じゃないけど。
平野:理由とか別になくて、ただナチュラルボーン的なハルキなのに、あるのかなと勝手に思ってしまって。
辻本:あの聞かれ方したらカオリさんも答えちゃうなみたいな。ちょっと悔しかったですよ。
平野:あははははは(笑)、なんで悔しい?
辻本:ハルキならこう言うってことを深く想像できなかったので監督として悔しい。あと単純に男として悔しい(笑)。
――平野さんから見た辻本監督はいかがですか?
平野:めちゃめちゃやりやすかったですね。監督の性格なのか...。
辻本:普段からニヤニヤしてるからね。ニコニコじゃないんだよ、ニヤニヤしてる。「俺、ウルトラマン撮ってるんだ」みたいな(笑)。
平野:あ、そっちの(笑)。
辻本:それで機嫌がいい感じでニヤついているのでああいう現場になっていきます(笑)。
平野:でも初めての監督さんの入りは、ちょっと気負ってしまうんですけど、辻本監督はいい意味で気負わないんです。
辻本:それはもう田口組を事前に見学して勉強させてもらいましたからっ!(笑)。いいチームでしたよね。もちろん青柳さんもいて、黒木さんもいて。すでにもうチームとしてできあがっていたのは、すごい助かりました。
――『ウルトラマンZ』よりさまざまなS.H.Figuartsをリリースさせていただきましたが、これまでのラインナップでお気に入りのアイテムはありますか?
辻本:第一弾のウルトラマンゼット アルファエッジかな。塗装がきれいだったんですよね。あと、プロポーションも美しかった。
平野:いや、上手でしたね。
辻本:めちゃめちゃきれい。これ元々のスーツの造形が細かいんだよね。それをちゃんと再現してくれている。あと監督としては、自分の回で登場したか、してないかで相当思い入れが変わってくる。その人(ガンマフューチャー)は、あんまり親しみを感じない。
平野:“その人”ってやめてください(笑)。僕はガンマフューチャーですね。
辻本:ティガ、ダイナ、ガイアだね。
平野:でも劇中にあんまり出てないんですよ。逆に出ると、レア感もあって、ちょっと興奮します。
辻本:技を決めるときの指パッチンの手がシャレてる。そしてそれを商品化するBADNAI SPIRTISさんはさらにシャレてる(笑)。
――今後、ラインナップに加えてもらいたいものはありますか?
平野:やっぱりセブンガー、ウインダム、キングジョーのストレイジ特空機は全部欲しいですね。
辻本:セブンガー、キングジョーストレイジカスタムが発表されたから、次はウインダムだね。......ウインダムは怪しいなぁ(笑)。
平野:いや、そこを頑張っていただいて。ウインダム頑張ってよ~(泣)。だって、出来すごいですよ、キングジョーとかも。セブンガーは人気過ぎてもう、いろいろ出すぎてますけど。
辻本:でっかいソフビまで出てるからね。
平野:なんならZさんより出てますもんね。だから嬉しいです。だから特空機も3体セットでとか。
辻本:ウルトロイドゼロだっけ?ストレイジの特空機四号。あれは?
平野:まだ出てないですかね。
辻本:僕が欲しいのはね、もう本当に怪獣なんですよ、みなさん!ウルトラマンだけ飾っても味気ないんですよ。だから、せめて現行の『ウルトラマントリガー』もそうですけど、『ウルトラマンタロウ』なり、『ウルトラマンエース』なり作品を象徴する怪獣1体は出していただければ、もう四六時中こうやって遊んでますよ。 『帰ってきたウルトラマン』までは頑張ってくれましたよね?ブラックキングも買いましたよ、グドンも買いましたよ。
――ありがとうございます!
辻本:あ、でもね、ゴルザが出るよ。
平野:ホントですか!?
辻本:ティガの怪獣は出るの。
平野:やっぱり人気になんなきゃ......。
辻本:もう、いきなり飛ばされた、エースが。それこそ『ウルトラマン80』までバーンて飛ばされて。ティガの次はZの怪獣かな?そうですよ、これだけZのラインナップがあるんだったら、怪獣欲しくなるよね。
平野:Zだったらバロッサ......?
辻本:あ、バロッサはオリジナルだ。
平野:うわ、そういう事か!
辻本:そういう事ですよ!考えると楽しいんですよ。デストルドスとか?パーツ多そうだな。
平野:あれ多いですね。でも、戦いたいですね、Zと。Zとバロッサも戦わせたい。
辻本:こうなればエースはもうバラバしかないですよね。そしたらまた宣伝に来ます。
平野:あと、もうちょっと大きいウルトラマンZが欲しいですよね。
辻本:それはあれだ、もうちょっとウルトラマンZを伝説にしてもらわないと。
平野:もうちょっと頑張らないとダメかぁ~。
――では最後に「S.H.Figuarts ウルトラマンゼット ベータスマッシュ」を楽しみに待っているファンへメッセージをお願いします。
平野:ベータスマッシュは戦い方がプロレス風だったり、それこそ各監督が凝った演出をしてくれたウルトラマンです。そんな劇中を再現して遊んでもらったり、飾って眺めながらお酒を一杯飲むのもいいですよね。
辻本:いいですね(笑)。
平野:いろんな遊び方をして楽しんでいただければと。
辻本:ベータスマッシュ好きの皆さん、本当にお待たせしました!エースを持ってる人はやったね!ツーショットの劇中ポーズができるよ!エースとの並びが再現できると思うと感慨深いです。
――ありがとうございました。